男子団体5人制は東海大札幌が決勝リーグ3戦全勝で制し、2年ぶり20度目の優勝を飾った。

北海と2勝ずつで並んだ直接対決に2-1で勝利。佐藤虎白(こはく)主将(2年)は「とにかくうれしい。本当に集中し過ぎて内容も覚えていない。とにかく前に出て、下がらないことを意識した」と振り返った。

メンバーの平均体重は92・5キロ。北海の平均体重は97・5キロと、体格差があった。気後れしかねない雰囲気のなか、決勝の直前、佐藤優作監督(32)の言葉に選手たちは奮い立った。「格上の相手だからやるしかない。男になれ」。0-1から中堅山本憐(2年)が反則勝ちすると、副将の佐藤が我慢し引き分け。1-1で迎えた勝負の大将戦で村上柔(2年)が小外掛で勝利を引き寄せた。「ベスト4を目指してまたチーム一丸となって戦っていきたい」と全国を見据えた。

前回20年の優勝時は全国大会の団体戦が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、大舞台で戦えず悔しい思いをした。先鋒の広田聖也(2年)は「北海道代表として全国では1回戦から前に出る柔道をしていきたい」と気合を入れた。【山崎純一】