22日のリズムダンス(RD)で首位発進していた「かなだい」こと村元哉中(29)高橋大輔(36)組(関大KFSC)が、念願の初優勝を遂げた。

高橋は史上初のシングル&アイスダンス2種目制覇を達成した。

【歩み】

<1季目>

▼結成 19年9月、日本スケート連盟が10年バンクーバー五輪(オリンピック)銅メダリスト高橋のアイスダンス転向を発表。18年平昌五輪ダンス18位の村元とカップルを結成した。20年1月から米フロリダ州を拠点に、新型コロナウイルス感染拡大下で練習した。

▼初戦 コロナ禍で国内選手だけの変則開催となった20年11月のグランプリ(GP)シリーズNHK杯でデビュー。RD2位、高橋がツイズルで転倒したFDは3位で総合3位

▼2戦目 20年12月、全日本選手権に出場。公式練習中に村元が左膝を負傷したが、総合2位

<2季目>

▼初戦 21年11月に通常開催されたGPシリーズNHK杯で6位。日本勢最上位だった

▼2戦目 国際大会ワルシャワ杯で2位。日本ダンス史上の歴代最高得点を更新する190・16点をマークした

▼3戦目 北京五輪の代表最終選考会となった全日本選手権で2位。RDでミスが出て、FDは1位も小松原組に4連覇を許した。

▼4戦目 五輪には届かなかったが、今年1月の4大陸選手権で銀メダル

▼5戦目 世界選手権に初出場。16位だった。目標の10位には届かなかったものの、高橋はシングル時代に日本男子で初めて頂点に立った舞台に戻った

<3季目>

▼初戦 22年10月のGPシリーズ第1戦スケートアメリカで6位。FDは高橋がシングル時代にも演じた「オペラ座の怪人」に挑んだ

▼2戦目 1週間後のISUチャレンジャーシリーズのデニステン・メモリアルで国際大会初優勝。高橋にはダンス初、村元にとってはキャリアの国際大会Vだった

▼3戦目 11月の札幌開催のNHK杯で6位

▼4戦目 12月の全日本選手権で初優勝。高橋は史上初めてシングルとダンスで日本一になった