女子の古川学園(宮城)は、京都橘に2-0で快勝。南舘絢華(3年)が、9得点の活躍で5年連続の初戦突破に導いた。

古川学園・南舘が、魂を込めた一撃で日本一に向け好発進した。9点リードの第1S中盤。6連続得点で一気に点差を縮められたが、チームが苦しい時こそ「自分がここで決める」と、「魂」と書かれた左手でスパイクを打ち、相手を突き放した。第2Sのマッチポイントでも得点を奪い「初めての春高で楽しくプレーできたので安心しています」とほっとした表情を浮かべた。

前向きな言葉で笑顔になれた。前回大会はメンバー入りも、同世代4人のプレーをベンチで見守る時間が続いた。レギュラーになって戻ってきた本番。阿部明音(3年)に試合前「大丈夫だよね?」と声をかけると「絶対、大丈夫だよ! これまでやってきたんだから!」という返答が。抱いていた不安はその言葉で消え去り、タピア・アロンドラ(3年)、阿部に負けない“3人エース”の一角として奮起した。

岡崎典生監督(54)は「初舞台で硬くなるのはしょうがないですが、レフト、ライトからしっかり打ち込んでくれた。やっぱり南舘の成長は大きいです」と目を細めた。今日6日は大会唯一のダブルヘッダー。タフな日程となるが、古川学園には自信をつけた「魂のサウスポー」がいる。【相沢孔志】

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