テニスの全豪オープン第13日が28日、メルボルンで行われ、車いす男子シングルスで第3シードの小田凱人(ときと、16=東海理化)が準優勝した。

自身初となるグランドスラム(4大大会)決勝進出で、第1シードのアルフィー・ヒューエット(英国)に3-6、1-6で力の差を見せつけられた。初優勝はお預けに悔しさをあらわにしたが、まだ16歳。輝かしい未来へ大きな経験を積んだ。

決勝後、大会を連日生中継するWOWOWの単独インタビューに応じた。

-残念な結果になったが、自身初のグランドスラム準優勝。今の気持ちを

小田 悔しいですし(相手が)強かったという場面が数多くありましたので、あらためて頑張らないといけないと思いました。それと同時にこういう舞台でプレーできたのは、今までのキャリアの中でも一番大きな経験になりました。日本人のサポーターの声が力になりました。その期待に応えるようなプレーをするつもりで全力で挑みましたが、優勝という形では終われませんでした。今年は始まったばかりなので今後もっと頑張れればと思います。

-開幕前に国枝慎吾さん引退のニュースがあり、ショックを受けた中での大会だったが、第2シードのフェルナンデスを倒して決勝進出。手応えは

小田 もちろん自信を持って「手応えがあった」と言えますし、いい状態で挑めたのは間違いないです。次につながるいいチームができましたし、まだまだ成長できると感じました。

-決勝は生中継。テレビを見て応援していた方にメッセージを

小田 応援ありがとうございました。僕の中では勝ち負けが一番重要になってしまいますが、車いすテニスという競技を1人でも多くの方に届けたいという思いでプレーしていて、その中で僕のプレーやプレー中の努力、パッションを見ていただけたら一番うれしかったので、今回の生中継はうれしかったです。

◆全豪オープンテニスはWOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドでは全コートライブ配信される。