ホッケー男子日本代表「サムライジャパン」が31日、インドで開催されたワールドカップ(W杯)を終えて帰国した。16年ぶり5度目の出場をした日本は5戦5敗、参加16チーム中15位タイだった。田中世蓮主将は羽田空港で取材に応じ、5試合を振り返った。

「自分自身にとって初めてのW杯。1試合1試合が貴重な経験で興奮しました。まず最初のドイツ戦の入りはすごく良くて、自分たち『行けるんじゃないか』と思ったんですけど、今大会優勝したドイツ、差を見せつけられました。ここからしっかり韓国に勝とうと、2試合目に臨んだんですが、ここ数年、あと1歩で勝てないというところが、男子日本の弱いところと痛感しました」

3試合目以降もチームで勝つ意識を共有したものの、勝てなかった。特にインド戦は満員の2万人が集まり、歓声が大きく、試合中の声の連係が出来なかったという。

「技術的なところもそうですが、メンタルの部分が大きかったのではないかと感じました。W杯の経験を、前に進むための経験に変えて、9月、10月のアジア大会に必ず、新チームとしてパリ五輪に向けてやっていきたい」と、世界の舞台を収穫にする意欲を示した。

5試合の結果は以下の通り。

<予選リーグ Bグループ>◇14日 日本0-3ドイツ

◇17日 日本1-2韓国【得点】永吉拳

◇20日 日本1-7ベルギー【得点】福田健太郎

<9~16位決定戦>◇26日 日本0-8インド

<13~16位決定戦>◇28日 日本2-3マレーシア【得点】田中海渡、田中世蓮