シングルス第1戦に登場した世界ランキング33位の西岡良仁(27=ミキハウス)が、初戦に快勝してチームを勢いづけた。同273位のミハルスキにストレート勝ち。プレッシャーのかかる初陣を「乗り越えられたことをうれしく思う」。1月の全豪オープンで4大大会自身初の16強入りを果たした日本のエースは、19年2月以来4年ぶりのデ杯代表メンバーとして、格の違いを見せつけた。

昨年10月の韓国オープンで2度目のツアー優勝を決め、全豪でも3勝と好調を維持する。昨季、一時3ケタ台まで落ち込んだランキングは30位台まで回復。「自信を持ってプレーできた」とうなずいた。満員のスタジアムで、力強いプレーを披露。「いつも通りなら大丈夫」と強い気持ちで臨み、最後まで主導権を渡さなかった。

この勢いに乗って、続く第2試合もダニエル太郎(30=エイブル)がストレート勝ちし、日本は初日2連勝。今POは3戦先勝方式で、5日はダブルス1試合とシングルス2試合を予定。勝ったチームはデ杯本戦、予選の下のカテゴリーにあたるワールドグループ1部に進み、日本は“王手”をかけた。【竹本穂乃加】