女子は、岩佐明香(はるか、26=大林組)が、1回目135メートル、2回目120メートルの合計222・3点で初優勝を飾った。岩佐は4日の雪印メグミルクカツゲン杯(札幌・宮の森)に続く2連勝。少年は、8日の全国高校スキーを制した坂野旭飛(あさひ、下川商高2年)が200・2点で圧勝。男子の葛西紀明(50=土屋ホーム)は8位だった。
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最初のフライトで、岩佐が勝負を決めた。ヒルサイズまで2メートルに迫る自身過去最大のジャンプ。「今日は(高度が)高くなっても、ビビらないで着地まで飛んでいけました」と会心の笑みを見せた。
ワールドカップ(W杯)遠征メンバーだった昨季は、序盤のニジニタギル大会でブーツの規定違反で失格。それまでより1センチ小さいブーツに変えたが、シーズン最後まで違和感が残った。最高成績は24位。今季は遠征メンバーから外れた。「まだまだ世界と戦うには、実力が足りない」と言い訳はしなかった。
昨夏から用具をブーツの大きさに合わせたものに変更。後傾だった重心を、やや前に移動させるなど微調整を繰り返した。年末年始には、冬としては異例の陸上トレーニングで体に負荷をかけ、調子を取り戻した。この日で国内2連勝。「日本にいるのは悔しいけれど、次に今の海外遠征メンバーと会った時に、ちゃんと戦えるようにって思ってます」と笑った。
4日には、ジュニア世界選手権の団体戦を日本が9年ぶりに制した。9年前、高梨沙羅、伊藤有希、山田優梨菜と一緒に、金メダルをかけた日を思い出した。後輩の快挙の翌日には伊藤、高梨ら今の日本代表3人が、初めてW杯で表彰台を独占。複雑な思いは当然ある。「お姉さん(伊藤)にも同期(高梨)にも、ジュニアにも、すごい力をもらっています。来年はどんどん(世界を)転戦できるように、今日本でできることをやりたい」。来季の完全復活を目指し、まずは国内で牙を研ぐ。【中島洋尚】
■坂野大差完勝
8日に全国高校スキーのジャンプを制した坂野が、2位に40点以上の大差をつけて完勝した。
1月28日のTVh杯の前にレジェンド葛西から、同じ大会に出場した時の“勝負”を挑まれており、12日が2戦目。1勝1敗のタイとなった。「必ず将来W杯を勝つ選手。早く俺に勝って、強くなってほしいという意味」と葛西。坂野は「(対戦は)すごくうれしい。いつまでも勝負したい」と表情を緩ませた。
■葛西復調気配
2回とも無風に近い悪条件でフライトした葛西が1回目123メートル、2回目125・5メートルの8位と、復調の兆しを見せた。葛西は「イメージどおりではないけれど、なんとかごまかして飛べるようになってきた。ただ風が味方してくれないなあ」と苦笑い。それでも初参戦の岩手国体(17日開幕)に向けて、「良くなってきた」と手応えを口にした。


