カーリングの聖地から、ロコ・ソラーレに続く飛躍を見せる。一般社団法人「ロコ・ソラーレ」初の男子チーム「ロコ・ドラーゴ(Loco Drago)」は31日、拠点となる北海道・北見市常呂町で会見し、チーム活動の開始を発表した。

ロコ・ドラーゴはこのほど、18年平昌オリンピック(五輪)から2大会連続でメダルを獲得した「ロコ・ソラーレ」、18年11月に結成された育成チーム「ロコ・ステラ」に続く、同法人3つ目のチームとして発足。中原亜星(20)、前田拓紀(ひろき、19)、上川憂竜(うりゅう、20)、前田拓海(20)のメンバー4人は、いずれも現役大学生だ。

昨シーズンまでは「常呂ジュニア(ドラゴン)」として、ジュニア部門を中心にプレー。21年の全日本選手権では準優勝に輝いた実績を持つ。前チームの「ドラゴン」の愛称を「ドラーゴ」というイタリア語で引き継ぎ、新たなスタートを切った。今季の目標に日本選手権優勝を掲げ、4月1日から一般部門で活動を開始する。

“先輩”となるロコ・ソラーレとは、普段から練習を共にする仲。リードの中原は「心からリスペクトしている。男子チームなんですけどソラーレのような存在になりたい」と、目を輝かせた。スキップの前田拓海は「(カーリング界で)女子は結果を残しているが、男子は日の目を見ない状況。今度こそ僕らが日本代表としてメダルを獲得したい」と、3年後のミラノ五輪出場へ照準を定めた。

カーリング選手で同法人の代表を務める本橋麻里氏(36)からは、「カーリング選手、人としても成長が楽しみ。男子チームのパイオニアになってくれる」と太鼓判を押される存在。チーム「ロコ」で男女制覇を目指す。【勝部晃多】