世界ランキング7位の男子日本代表「龍神NIPPON」が、同20位の古豪ブルガリアに3-0でストレート勝ちし、開幕3連勝とした。
主将の石川祐希(27)がサービスエース3本を含む17得点の活躍。ミドルブロッカー(MB)高橋健太郎(28)は、スタメン起用に応える6得点を挙げた。11日の名古屋大会最終戦では、21年東京五輪金メダルのフランス(同4位)と対戦する。
初スタメンとなった高橋健が、愛する家族の前で飛躍した。平均身長で10センチ以上上回るブルガリアを相手に、中心からプレッシャーをかけ続けた。2本のブロックを決めるなど6得点。攻守にさえわたり、「ストレートで終われてよかった」と白い歯を見せた。
「(セッターの)関田さんが要所要所のいい場面で(トスを)上げてくださる。マークが薄れているときに使ってくださるので、本当に責任を持ってプレーしました」
コートに立てば、はつらつプレーが信条。試合前には時間をかけて資料と向き合う研究熱心な一面も見せる。この日のベンチでも山内、小野寺らMB陣と綿密なコミュニケーションで情報共有。「一丸です」と胸を張った。
東京五輪ではメンバーから外れ「もう引退しようか」と悩んだこともある。それでも、夫人から「夢があるなら頑張って」と背中を押され、跳び続ける。1歳と3歳の娘とのビデオ通話が癒やしだ。
この日も応援に駆けつけた家族の前で「最高です。ありがとうございます」と感謝した28歳。11日のフランス戦は名古屋大会最終戦。「僕のプレーも注目して」とさらなる活躍を誓った。