高松北(香川)が「14人」で快勝しながら、2回戦は棄権というめずらしい事態になった。

今大会の登録はギリギリの15人。前半12分にCTB三浦駿佑(3年)が負傷退場。交代要員はいないため、14人で最後まで戦った。三浦の復帰が見込めないため、30日に予定された2回戦は申し合わせ事項により、棄権を余儀なくされた。

ワールドラグビー(WR)の競技規則第3条「チーム」では「各チーム、プレー中に競技区域内にいるプレーヤーの人数が15名を超えてはならない」とあるが、その次に「試合主催者は、各チーム15名未満のプレーヤーによる試合を許可することができる」とあり、開始時に15人に満たなくても試合を実施できるケースはある。

その場合もただし、安全面への配慮からフロントロー(プロップ、フッカー)の選手を3人以上入れることが条件。

高校ラグビーの規則も大枠では準じているが、人数に関しては付記がある。

日本ラグビーフットボール協会の競技規則にある「19歳未満 国内高専・高校以下用競技規則」内の「全国高等学校体育連盟ラグビー専門部申し合わせ事項」には、試合開始の人数に「公式戦においては試合開始時に両チームともに15名が競技区域にいなければならない」と明記されている。

高校ラグビー主催者は、この部分を引用。高松北が15人そろえられないことを確認した上で「次回戦出場が不可能となるため棄権となります」と説明した。

ちなみにサッカーは7人いれば試合可能。野球は9人そろわなければ没収試合となる。