過去優勝6度を誇る東海大大阪仰星(大阪第3)が、Aシードの桐蔭学園(神奈川)に敗れて、2大会連続で準決勝進出を逃した。

相手は高校日本代表候補を12人そろえ、3回戦まで無失点で勝ち上がってきた「東の横綱」。

前半2分に先制点を許し、その後も守備に徹する場面が続いたが、堅い守備に阻まれながらも0-17の同28分にプロップ山中勝晶(3年)がトライ。後半も懸命なプレーで3トライを決めるなど、相手に食らいついた。

終盤のたたみかけで10点差まで迫ったが、湯浅大智監督は、開口一番「弱いです。弱すぎます」と厳しい口調で言い放った。

春の選抜大会出場を逃し、その経験不足からか、平均体重で4キロ上回る相手に押される展開となった。そんなフィフティーンを見て「じゃあジャパンがニュージーランドとやったときはどうか」と選手の意識や準備不足を指摘。

「成長をしに来てるわけじゃなくて勝ちに来てる。そこを指導しきれなかった僕の責任」とした上で「この大会が集大成だと思わないで、ずっと成長し続けようと話してきた。そういう意味では成長はたくさんできた」とし、3年生の今後の成長を願った。

フランカー和田寛大主将(3年)は「自分たちの意識の甘さが出た」と反省。新体制になって以降「甘さ」を払拭するため、丁寧なプレーをチームに意識づけてきたが「キャプテンとして意思統一ができていないところがあった」と悔やんだ。【竹本穂乃加】

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