静清が男子決勝で、今冬の全日本選手権(春高バレー)8強の浜松修学舎を2-1で下し、6年ぶり3度目の優勝を飾った。女子決勝は富士見が三島南に2-0でストレート勝ちを収め、大会3連覇を達成した。男女共に上位4チームが東海選抜大会(3月23日開幕、三重県)に出場する。【山口昌久】

   ◇   ◇   ◇

静清が逆転劇で6年ぶりに県王座を奪還した。今冬「春高ベスト8」の主力メンバーを擁する相手を2-1で撃破。優勝が決まった直後は、選手らが涙を流しながら仲間と抱き合い、喜びをかみしめた。

チーム最多18得点を決め、勝利の立役者となったOP平岩善(ぜん、2年)は「優勝できてほっとした。チーム一丸で戦えたことが何よりうれしい」。第1セットを21-25で失い迎えた第2セット。序盤から平岩のスパイクが要所で決まり25-21で接戦を制した。「今日はスパイカーとして得点源になれた。満足です」と平岩。1-1で迎えた最終第3セットは、終盤まで両チーム譲らず20-20の同点。23-24と先にセットポイントを取られたが、ここから粘りのバレーを展開。3連続得点を挙げて26-24で逆転勝利を収めた。

チームは今年に入ってインフルエンザが流行。主力メンバーを含め離脱者が続出した。練習ができない状態の中、大会2週間前には強豪洛南(京都)との練習試合。ぶっつけ本番、病み上がりのメンバーながら1勝1敗と健闘。山内健至監督(51)は「全国レベルのチームと互角に戦い、自信を持って決勝に臨めたことが大きかった」と振り返った。強固なディフェンスで県制覇した指揮官は「まだまだ。勝負は、総体と春高。もっとミスを減らしていく」と気を引き締めた。

大きな声でチームを鼓舞した主将のOH山本翔(2年)は「挑戦者の気持ちを忘れず、今年は県3冠を狙いたい」と力を込めた。

 

○…浜松修学舎 全国8強メンバーで戦った新人戦は、相手チームの粘りに屈し、準優勝に終わった。森貴明監督(65)は「序盤のサーブミス連発で弱気になったことが全て。相手はすごくいいバレーで、完全に力負けでした」と振り返った。さらに「夏(総体)に向けて、もう1度チームづくりをしていく」と、選手とともにリベンジを誓った。