フィギュアスケートの世界ジュニア選手権は28日、台北で開幕する。大会は3月2日までで、初日は女子とペアのショートプログラム(SP)を実施。日本勢初の2連覇に挑む女子の島田麻央(木下アカデミー)や上薗恋奈(LYS)が登場する。

29日にSPを行う男子には、昨年12月のジュニア・グランプリ(GP)ファイナルを制した中田璃士(TOKIOインカラミ)ら計3人が初舞台に臨む。ペアの清水咲衣、本田ルーカス剛史組(木下アカデミー)とアイスダンスの岸本彩良(愛知・中京大中京高)田村篤彦(西武東伏見FSC)組も出場する。

前回女王の島田は優勝候補の大本命として注目を一身に浴びる。2季目を迎えたジュニアでは負けなしで、今シーズンは冬季ユース五輪でも金メダルを獲得。タイトル総なめに向け、名前の由来となった浅田真央さんも成し得なかった世界ジュニア2連覇を狙う。

4年に1度の開催で年齢制限もあるユース五輪は「一生に一度。憧れの場所」だった。ライバルの辛智娥(韓国)を抑えて表彰台の中央に立ち「本当の五輪で金メダルを取る夢に少し近づいた」と15歳の逸材。順調に歩を進めている。

昨年12月のジュニア・グランプリ(GP)ファイナルでは、日本女子で初めてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トーループを一つのプログラムで成功。今大会のフリーでも同じ演技構成で臨む予定だ。ジャンプだけでなく、美しいスピンやスケーティングも見どころ。「ここぞという時に実力が出せるように」と集中力を高めている。(台北=共同)