アランマーレ秋田がホームで今季最終戦に臨み、三菱電機に63-76で敗戦。平松飛鳥主将(29)が11得点とチームを引っ張ったが、7連敗で白星締めとはならず。成績は昨季の8勝18敗、10位から今季は4勝22敗、13位に落ち込み、2部制となる来季はフューチャー(2部)に参戦。1年でのプレミア(1部)昇格を目指し、攻守でレベルアップを図る。

16日の第1戦は1点差で惜敗。なんとしても有終の美を飾りたい一戦だったが、ホームの期待に応えられなかった。2点を追う第2クオーター(Q)、相手は積極的なオフェンスを展開。アランマーレ秋田はファウルが重なるトラブルもあり、一気に12点差とされた。平松は「出だしからプレッシャーをかけることはやったが、ファウルが重なったことで、アグレッシブなディフェンスが途中からできなくなった」と敗因を挙げた。

第3Q、得点差は19点にまで広がったが、ディフェンスから流れを呼び込み、10点差で第4Qへ。だが、リードを縮められず、反撃はそこまで。小嶋裕二三ヘッドコーチ(HC、56)は「20点近く放されて、1桁までは追い上げられる。ただ、その後に息切れすることが開幕当初から多かった」。今季はホーム14試合で1勝13敗。シーズン全体では10点差以内の敗戦が6試合もあり、競り負けた形となった。小嶋HCは「シーズンを通して出た課題を解決、解消できないまま終えることになった」と悔やんだ。

来季はプレミア昇格を懸けた戦いとなる。試合後、ファンを笑顔で見送った平松は「今回のような結果になったのはすごく悔しいし、申し訳ない気持ちもある。しっかり1部昇格ができるようにつなげていきたい」と決意を新たにした。

この日で今季は終了。今後は新加入や退団といった出会いと別れが訪れる。17人の選手とスタッフ、ファンとともに戦った1日を忘れず、それぞれが新たな目標に向かって、再出発する。【相沢孔志】

 

◆24-25年シーズンのWリーグ 2ディビジョン制が採用され、23-24年シーズンの上位8チームが1部(Wリーグプレミア)、下位6チームが2部(Wリーグフューチャー)に振り分けられる。1部は4回戦総当たりで1チーム28試合。上位4チームがプレーオフ進出。7位が2部との入れ替え戦に進み、8位が自動降格。2部は5回戦総当たりで1チーム25試合。1位が自動昇格。2位は1部7位と対戦。入れ替え戦は2戦先勝方式。勝利チームが翌シーズンのプレミアに参加する。