マイアミ・オープンに主催者推薦で出場する元世界ランク4位錦織圭(34=ユニクロ)は、21日(日本時間22日)に世界ランキング40位のオフナー(27=オーストリア)との初戦に臨む。

8カ月ぶりのツアー復帰戦を前にWOWOWの独占インタビューに応じ、心境を明かした。「意外と穏やかな感じです。もちろんうれしいですし、やっと膝も十分に試合ができるくらいになってきたので、うれしい気持ちとまだまだ不安もありますけど、試合をやってみないことには、自分がどの位置にいるのか分からないので、いろいろな気持ちが入りまじっています」。

23年7月のアトランタ・オープンで8強入りした後、左膝の故障のため戦線を離脱していた。コンディションについては「動きで言うとまだフルではないという印象です。もちろん怖さもありますし、痛みもまだゼロではないので、でも十分試合はできるようになってきていると思います」と言う。

待ちに待った復帰戦だ。自分の体と向き合う間、“引退”という文字は思い浮かばなかったという。「試合に出るというゴールが目前に見えてきているのに、身体の他の場所に痛みが出たり、1歩進んで2歩下がるようなことが続いていたので辛かったですが、結果的に試合ができるところまできたので、とりあえず今、楽しんでやっています」と前を向く。

これから先について、目標は「今のところないですね。ここからの数大会をしっかりとこなせれば、その先にまた目標なども見えてくると思うので、数試合出てみて調整を重ねてみることですね」ときっぱり。4月1日からの「全米クレーコート選手権」にもエントリーしており、本格復帰の錦織に注目だ。

◆配信 WOWOWオンデマンドは、マイアミ・オープンをライブ配信する。