池江璃花子(23=横浜ゴム)の2種目目のパリ五輪代表内定はならなかった。女子100メートル自由形決勝を54秒15で制したが、派遣標準記録(53秒12)には届かず。本命種目100メートルバタフライに続く代表入りを逃し「53秒を出せなくて悔しい」と汗を拭った。ただ、準決勝からタイムを0・17秒縮め「優勝したかったのでホッとしている」とうなずいた。

今大会6レース目。「寝たら体力が回復すると言われていた高校生の頃が懐かしい」と振り返るが、疲労が蓄積する中でも成長を示した。準決勝では前半を全体7番目の26秒63で折り返したが、この日は26秒40で泳ぎ、優勝へとつなげた。残る種目は23日に予選を迎える50メートル自由形のみ。これまではバタフライに注力していたため、派遣標準(24秒55)は「切れるかどうかの瀬戸際」というが、貪欲な姿勢を貫く。「諦めないで楽しみながらやりたい」。最後まで全力を尽くす。