テニスのマイアミ・オープンは21日(日本時間22日)、米マイアミで行われ、男子シングルス1回戦で、故障から復帰して昨年7月以来約8カ月ぶりのツアー出場となった錦織圭(34=ユニクロ)は、復帰戦を勝利で飾ることはできなかった。

世界ランキング40位のゼバスティアン・オフナー(27=オーストリア)と対戦。3-6、4-6のストレート負けを喫し、1回戦で姿を消した。それでも「1歩進んで2歩下がるようなことが続いていたので辛かったが、結果的に試合ができるところまできて、今、楽しんでやっている」と話していた通り、終始引き締まった表情でプレー。試合は第1セット2ゲームからブレークを許すなど劣勢が続いたものの、軽快な足取りを見せるなど完全復活への確かな1歩を踏み出した。

34歳の錦織は2022年に左股関節を手術。23年6月に下部ツアーで実戦復帰したが、8強入りを果たした同年7月のアトランタ・オープンで左膝を痛め、以後は欠場が続いていた。今大会は、主催者推薦(ワイルドカード)での出場だった。

4月1日からの「全米クレーコート選手権」(アメリカ・ヒューストン/ATP250)にもエントリー。「動きで言うとまだフルではないという印象」と話す故障からの本格復帰を期し、前を向いて歩んでいく。

◆配信 WOWOWオンデマンドは、マイアミ・オープンをライブ配信する。