鍵山優真は、笑顔で両手を突き上げた。

ノーミス演技で106・35点の2位。「90%の良い演技」と評した2月の4大陸選手権でマークした今季自己ベストまで0・47に迫った。「最大限の技術と最大限の自信を、両方持ってパフォーマンスできた」とうなずいた。今季は左足首故障からの復帰シーズン。「亀のようなゆっくりとした歩みだった。ここに戻って来られてすごくうれしい」と初々しい笑顔をみせた。

憧れの宇野を1・37点差で追う20歳は、フリーへ向け「ここからが本当の勝負」と引き締め直した。過去2回の銀メダルを超える頂点を目指す。