レギュラーラウンド4位のJTサンダース広島が、準決勝進出を決めた。

同5位の日本製鉄堺ブレイザーズと準々決勝で対戦し、3-1(25-21、26-28、25-21、25-23)で退けた。アーロン・ジョセフラッセルが、60%を超えるアタック決定率を記録し、両チームトップの22得点。第1セットのセットポイントではサービスエースを決めるなど、流れを引き寄せるエースの活躍が光った。

それでも、日本代表に11年ぶりに選出されたセッター前田一誠と、スパイカーの連係に課題を残す場面も。第2セットは3度のセットポイントを握りながらも、取り切れないなど、コンビの精彩を欠いた。前田は勝利にも「能力を引き出すようなセットをすることができなかった」と反省しきり。勝因を「間違いないチーム力」と分析し、「リーグを通して助け合って勝ちを積み重ねてきたので、今日もそこが出て良かった」と、仲間たちに感謝した。

4季ぶりにプレーオフ進出を果たし、9季ぶり2度目のリーグ制覇を目指すJT広島。24日にはRR首位のパナソニックが待ち受けており、一瞬も気を抜く暇はない。前田はチーム力をカギに挙げ、「みんなのおかげで明日がある。もう1度チャレンジしたい」と力を込めた。