競泳女子のパリ五輪代表が29日、都内で取材に応じ、競泳歴代最年長となる33歳での出場権を獲得した平泳ぎの鈴木聡美(ミキハウス)は「日々、年齢の概念を覆しているような気がしてならないです」とにこやかに笑った。

2012年ロンドン五輪で銀メダル1個、銅メダル2個を獲得。16年リオ五輪はメダルに届かず、21年東京五輪では代表を逃した。実に初出場から12年で3度目の五輪を迎えるいまを、「数字として結果に表れている部分もあるので、本当の衰え、本当の限界点がまだ来てない」と見据えた。3月の代表選考会では100メートル平泳ぎで自己ベストをたたき出し優勝。200メートルでも代表権をつかんだ。

最年長の自覚も十分。「今回に至っては自分のことに挑戦しつつも、しっかりとチーム全体を見られるような人間でありたいなと。今までは自分自身だけに集中して視野が狭くなってることが結構多かったので」とし、「ある程度全体を見て、何か1つでも、後輩たちの心のよりどころとまではいかないにしても、何かあったら相談にのこう話を聞いてあげられるような、そんな立場になりなれたらいいな」と思い描いた。