フィギュアスケートのアイスショー「スターズ・オン・アイス」大阪公演(30、31日)のリハーサルが29日、会場の大阪・東和薬品ラクタブドームで行われた。23日に閉幕した世界選手権各カテゴリー覇者が出演。女子56年ぶりの3連覇を達成した坂本花織(23=シスメックス)は、さらなる進化を誓った。

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女王坂本は「世界選手権3連覇は通過点なので」と、きっぱりと言った。女子56年ぶり、日本選手初の3連覇。3度目優勝は、浅田真央に並んだ。そんな快挙を果たしたが、目指すゴールはまだ先にある。「ここで区切りをつけるわけにはいかない。来年は今年以上にいいものをやりたいっていう気持ちが強い」と力を込めた。

さらなる進化へ、来季に向けて演技構成をアップグレードする。4回転ループを練習中だが「世に出さずに終わるかもしれない」と、ここは慎重。まずはルッツ2本を取り入れることを目指す。そして「踊るのが楽しいという気持ちが芽生えてきている」と、表現力の向上も追求していく。

世界選手権後に、髪をバッサリ切った。ショートヘアになったが、もちろん気持ちは切っていない。「大学(神戸学院大)を卒業したし、今季はアイスショーも少ない。もっと練習に取り組めると思うとわくわくする」。来季、そして、ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ-。自分を更新していく。【竹本穂乃加】

 

◆スターズ・オン・アイス 86年に北米で開始された世界最高峰のアイスショー。世界選手権メダリストらを中心に、世界のトップ選手が出演する。今回は日本勢では坂本、宇野昌磨(26=トヨタ自動車)ら、海外勢では同選手権で男子を制したイリア・マリニン(19=米国)、ペア覇者のステラートデュデク、デシャン組(カナダ)やアイスダンスVのチョック、ベーツ組(米国)らが登場。大阪公演(30、31日、東和薬品ラクタブドーム)と横浜公演(4月5~7日、横浜アリーナ)が開催される予定。