レギュラーラウンド3位のウルフドッグス名古屋が、昨年度覇者の意地を示した。

同5位の日本製鉄堺ブレイザーズを3-2(25-27、25-22、25-17、16-25、15-13)の逆転で破り、最終順位を5位とした。ケガのクレクを始め、高梨、伝田、永露、小川といった主力をスタメンから外したリザーブ中心のメンバー構成だったが、層の厚さで上回った。23日の準々決勝では、ファイナルステージ出場チーム最下位(RR6位)の東レに敗戦。クラブ初の連覇を逃していたが、モチベーションを維持して接戦をものにした。

昨年末から大学の卒業を待たずにプレーできる内定選手として加入した水町泰杜(22)が、3本のサービスエースを含む12得点。勝負どころで連続ブレークを生み、流れを引き寄せた。今季最終戦で勝利に貢献し、「最後の試合で勝って終わることができてよかった」と振り返った。

181センチとアタッカーにしては小柄ながら、パワフルな攻守が魅力。主将として大学4冠に導いた早大4年時の全日本選手権では、サーブ賞&レシーブ賞を両取りし、最優秀選手賞を受賞。世代を代表するスパイカーは、Vリーグでも進化を続けている。ビーチバレーとの二刀流を志す新星は、正式加入となる来季へ「内定という期間で、いい出場機会を与えてもらった。夏場にはビーチーバレーもやっていく。インドアにうまく取り入れられれば」と、意気込んでいた。