◆男子60キロ級 新社会人の近藤隼斗(パーク24)が初優勝した。決勝で福田大和(天理大1年)を相手に技ありを先行されたが、残り39秒の横落としで追いつくと、最後はラスト2秒で一本背負投げが決まり逆転勝ちした。国士舘大で、パリ五輪(オリンピック)男子100キロ超級日本代表の斉藤立(JESグループ)と同期だった最軽量級の星が、まず日本一になった。

◆男子66キロ級 田中龍馬(SBC湘南美容クリニック)が制した。準決勝で難敵の藤阪泰恒(パーク24)に勝利。ゴールデンスコア方式の延長戦に入って、計7分のところで袖釣り込み腰を繰り出し、一本勝ちした。決勝も光岡岳人(明治大4年)を横車の技ありで退け、この階級では阿部一二三(パーク24)と丸山城志郎(ミキハウス)に次ぐ実力者として知られる貫禄を示した。

◆男子73キロ級 66キロ級を制した田中龍馬の弟、田中龍雅(筑波大2年)が初Vを達成した。準決勝から格上の社会人を連破。吉田優平(自衛隊)に浮き落としの技ありで競り勝つと、決勝も同じ自衛隊の内村秀資に挑戦。恐れることなく攻めて隅返しと背負投げで技あり2。合わせ一本勝ちで兄弟優勝を成し遂げた。

◆男子81キロ級 こちらも新社会人のホープが優勝した。帝京平成大から旭化成に入社した老野祐平。初戦の準々決勝で釘丸将太(パーク24)相手に指導3の反則勝ちを収めて勢いを増すと、決勝で竹市大祐(JESグループ)に一本勝ち。GS4分39秒、試合時間が計8分39秒に及んだ熱戦の最後、小外掛けを決めた。

男子の残り3階級は7日に行われる。