19歳の宮田笙子(順大)が合計109・798点で初優勝した。

4種目合計は54・832点で、11日の予選に続いてトップ。エースの証明を果たし、パリ五輪へ大前進した。16歳の岸里奈(戸田市SC)が2位、15歳の中村遥香(なんばク)が3位。五輪代表は5枠。全日本の得点を持ち点に争う5月のNHK杯(高崎アリーナ)で個人総合の上位4人とチーム貢献度で1人が選ばれる。

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日本女子では3人目の快挙となる3大会目の五輪を狙う24歳の杉原愛子は5位。「今回は1番楽しい。純粋に心から楽しめた」と3度目の五輪選考会で躍動した。21年東京五輪後に引退し、指導者やリポーターなどに。そこで体操の魅力を再認識し、「メジャースポーツにしたい」と昨秋に復帰した。昨年は中継局のリポーターだった場所で、パリへの望みをつないだ。「いまは圏外なので、あと1カ月、自分は最強と思いながら練習する」と力を込めた。

◆パリへの道 男女とも出場枠は5人。男子は昨秋の世界選手権で個人総合2連覇の橋本が既に決定し、NHK杯で上位2人を選出。残り2人はチーム貢献度で決まる。女子はNHK杯の上位4人とチーム貢献度で1人が代表入りする。貢献度は種目別のスペシャリストが有利。個人総合選出の選手とチームを組んだ場合に団体総合の得点が最も高くなる選手を選び、男子の1人はNHK杯10位以内。