3戦先勝方式のプレーオフ3位決定戦第2戦が行われ、日本代表主将の石川祐希(28)が所属するミラノ(レギュラーシーズン6位)が、執念の白星で通算成績を1勝1敗のタイに戻した。

ホームで同1位のトレンティーノと対戦し、3-2(26-24、17-25、25-16、25-27、22-20)で勝利。初戦に(2-3)に続き、2試合連続でフルセットにもつれ込んだプレー時間2時間17分の熱戦をものにした。石川は「今日はフルセットで勝てたので、まず良かった」と振り返った。

互いにセットカウントを取り合って迎えた最終第5セット。15-16の場面で、石川がレフトからスパイクを決めて同点に追いついた。6度のマッチポイントをしのぎ切った19-19では、再び石川が強烈なバックアタックをたたき込んでブレークに成功。チームに初のマッチポイントをもたらすと、最後は相手のスパイクがネットを越えず。ミラノ史上初の快挙となる3位に向けて、大きな1勝をつかみ取った。

石川は全セットでスタメン出場し、チームトップの21得点。味方を鼓舞するアタックを決めるなど、要所で勝負強さを発揮した。2本のブロックポイントをマークした守備でも安定感抜群のプレーを披露し、勝利を引き寄せた。「(勝利数が)1対1になったので残り最低でも2戦ありますし、(次の)3戦目が大事になってくるので相手のホームでしっかり勝ち切って、またこのミラノのホームで試合ができるように準備していきたい」と引き締めた。

2年連続で4強入りも、準決勝で2位のペルージャに敗れ3位決定戦に回ったミラノ。最終戦までチーム一丸で戦い抜く。第3戦は24日(日本時間25日)、敵地で行われる。