全日本女子選手権で「旗判定」が復活した。1月、全日本柔道連盟が男子の全日本選手権とともに、延長戦を行わないルールへ変更することを発表していた。

1回戦の第1試合、第2試合と、いきなり判定での決着。2回戦では16試合中4試合、3回戦では8試合中3試合が旗判定。そのうち8試合は3-0だったが、唯一2-1だった田中優希(21=近畿大)対和田梨乃子(25=パーク24)の試合では、判定に観客席からどよめきが起こった。

近年はほぼ国際柔道連盟(IJF)のルールに準拠。旗判定は17年に廃止され、試合時間4分以内に勝敗が決しない場合はゴールデンスコア方式の延長戦に突入していた。今大会から5分で決着がつかない場合は、即判定となる。

かつて本大会は、五輪や世界選手権の最重量級代表の最終選考会に位置付けられていたが、有力選手が国際大会を優先して回避する傾向にある。世界的に珍しい体重無差別で争う大会としての価値向上を狙い、ルールが変更された。【飯岡大暉】