ローイングのパリ五輪出場権を獲得した軽量級ダブルスカル女子の広内映美(明治安田生命)、大石綾美(アイリスオーヤマ)組と、男子の宮浦真之、古田直輝組(NTT東日本)が22日に帰国し、成田空港で取材に応じた。

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○…男子軽量級シングルスカルで五輪切符をつかんだ宮浦は、今年1月の能登半島地震で被災した石川県出身。地元の小松市周辺は「それほど被害は大きくなかった」と話すものの、「能登で被害を受けた知人もいる。石川県出身選手として、少しでも活躍している姿を届けられれば。そういう気持ちを持って、五輪まで戦っていきたい」と決意を込めた。

○…初のパラリンピック出場を決めた森卓也は、アジア・オセアニア大陸予選では2着に敗れ、出場決定は持ち越しになるはずだった。しかし1位選手の失格が判明し、出場切符が舞い込むことに。帰国便の空港に向かうバスの中で吉報を伝えられ、「最初はどういうことか分からなかった」。敗れた悔しさから前日は眠れなかったが、切符獲得を把握後「あっという間に爆睡した。目覚めた瞬間、夢だったのではないかと不安になった」と笑った。