ロコ・ソラーレが息詰まる接戦をものにした。同点の最終エンド、スキップ藤沢が最後にドローショットを決め切り、「いい緊張感のなかでできた。危ないエンドが何度もあったけれど、しっかり耐え抜いた」。強敵中部電力を撃破。1次リーグの結果は2次リーグに持ち越されるため、今後を優位に戦ううえでも貴重な1勝となった。
大会初の首都圏開催。平日昼に行われた試合だったが、この日も大勢の観客が詰めかけた。試合中には好ショットを披露したあと、あおるようなしぐさでさらなる歓声を求めるシーンも。引退したカナダの名選手、ジェニファー・ジョーンズを意識したという。「観客を味方につける選手。ショットもそうだし、パフォーマンスでも尊敬している。そういう選手になりたいな、という気持ちだった」と思いを明かした。
チームメートの吉田知那美はかつて、「私たちはアスリートとしても、エンターテイナーとしても、見ていて楽しいカーリング、やっていて楽しいカーリングを求めている」と口にしたことがある。アリーナアイスの劇場空間で、その言葉をチーム一丸となって体現。劇的な幕切れで観衆を魅了した。
ミラノ・コルティナ五輪開幕まで6日でちょうどあと1年。五輪2大会メダル獲得チームの司令塔は、「実力、人間性、アスリートとしての態度ができているチームが最終的に勝っていく。その姿をロコ・ソラーレとしてお見せしたい」と力を込めた。【奥岡幹浩】


