フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ開幕会見が1日、都内で行われ、昨季の世界選手権銅メダルの鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が、2度目の五輪を目指すシーズン本格化直前に決意を新たにした。
掲げたテーマは「Step by Step」。今季は7月から地方競技会に出場するなど、大会の規模にかかわらず経験値を積んできた。今月から本番を迎える代表争いへ、「着実に1歩ずつ目の前の試合をクリアして、ミラノまでの道を切り開いていけたら」と意気込みを語った。
今月16日まで行われたチャレンジャーシリーズ(CS)ロンバルディア杯(ベルガモ)では左足首の痛みを抱えながら2位。「少しずつ状態も良くなってコンディション的にもメンタル的にもストレスなくできている。スケートを追い込める状態がすごくありがたい」と心身ともに上々の様子。「原点に返って『決してこの舞台に立てることが当たり前じゃないんだ』と楽しんでやっていきたい」と口元を引き締めた。
昨季はGPシリーズ上位6人によるファイナルに2年連続で進出し、銀メダルを獲得。今季のGPシリーズは、第4戦NHK杯(大阪、11月7~9日)、第6戦フィンランド大会(11月21~23日)に出場を予定する。初戦のNHK杯まで1カ月と時間が空くこともあり、今月17~19日の西日本学生選手権(滋賀・木下カンセーアイスアリーナ)で調整予定。「4回転トーループを2本入れられるようにしっかりとやりたい。その後に(4回転)フリップを入れるかどうかは状態を見ながら慎重に判断したい」とうなずいた。
アクセルを含めた4回転全種をそろえる世界王者のマリニン(米国)を筆頭に、シャイドロフ(カザフスタン)シャオイムファ(フランス)ら高難度の4回転ジャンパーがひしめくが、鍵山は持ち味とする豊かな表現力とスケーティングスキルで勝負する。「自分の道を疑うことは一切ない。常に上を向いていけるように」。日本のエースが、着実に歩を進めていく。【勝部晃多】
◆GPシリーズ 95-96年シーズンに「チャンピオンシリーズ」の名で開始し、98-99年シーズンに改称。例年10月から11月にかけて6週連続で6大会が行われ、各選手(組)最大2大会への出場が可能。順位に応じたポイントの合計で、上位6人(組)が、12月のファイナルに出場する。
◆フィギュアスケート男女シングルのミラノ・コルティナ五輪への道 出場枠は各3。全日本選手権(12月18~21日、東京・代々木第1体育館)の優勝者が最優先で代表入り。2人目は全日本の2、3位、GPファイナル(12月4~6日、愛知・IGアリーナ)の日本勢上位2人、全日本終了時で国際スケート連盟(ISU)公認のシーズン最高得点上位3人から選出。3人目は、全日本終了時の世界ランキングや日本連盟独自の国際大会ポイントの上位3人などを選考対象に加える。


