バスケットボール男子の広州アジア大会日本代表で、昨年現役スポーツ選手としては異例の公認会計士試験合格を果たした岡田優介(26=トヨタ自動車)が監査法人大手の新日本有限責任監査法人で勤務することが1日、分かった。今後は競技との両立を図り、練習前やオフなどの時間に非常勤で、公認会計士登録に必要な2年間の実務経験を積む予定。

 岡田は同日、東京都千代田区で行われた入社式に出席。「バスケットの活動に理解をしていただいた。今までは座学に充てていた時間を実務に充てて、経験を積みたい。現役選手のうちに公認会計士登録できることが目標」と意欲的に語った。

 金融や経営に興味を持ち、青山学院大3年のときに資格取得に向けた勉強を始め、昨年11月に合格した。「今後実務をこなしながらでも、バスケットのパフォーマンスは落ちない自信がある」と言い切り、両立の秘訣(ひけつ)を「何事もメンタル。絶対にあきらめてはいけない。自分の能力を客観的に把握し、計画を立てることも大事」と話した。