<高校ラグビー:京都成章22-12報徳学園>◇準々決勝◇3日◇花園

 ノーシードでただ1校の8強入りしていた報徳学園(兵庫)が、ベスト4の厚いカベに阻まれた。7-17で迎えた後半19分に、SH下村怜央(3年)が、相手陣左中間インゴールでキックチャージに成功して、そのまま押えてトライ。12-17と5点差に迫った。「流れがきたと思ったのですが、変えきれなかった」とSO田中健登主将(3年)は悔やんだ。

 しかし「全員でここまで来られた。最後は一瞬のスキを突かれた感じでしたが、ナイスゲームだった」と田中主将は、泣き顔だったが、前を向いていた。チームを率いて18年目の西條裕朗監督(51)は、「ベスト4にはなかなかいけない。総合力の差があるかもしれない。でもこのチームは1試合、1試合成長していた。けが人も2人がネンザしただけだったのも、地力がついたのかな。またチャンスがあったら、4強を狙いたい」と出直しを誓っていた。