<高校ラグビー:尾道12-12大阪朝鮮高>◇準々決勝◇3日◇花園

 大阪朝鮮高(大阪第1)が、尾道(広島)との対戦で12-12の同点、トライ、ゴール数も同じで抽選の結果、準決勝に進めなかった。

 5-12でリードされていた大阪朝鮮高は、ロスタイムに入った後半31分に相手陣に攻め込み、モールを動かして左中間にトライ、ゴールも成功して同点に追いついた。その後約2分の攻防の末、ノーサイドの笛が鳴った。

 ロックの李承記主将(3年)が、抽選に臨んだが、無念にも次回の出場権を引くことはできなかった。号泣の李主将に、フィフティーンは「ええよ、負けてないから」と声をかけたが、ロッカールームいた全員が泣いていた。

 呉英吉監督(46)は「ルールなので‥。みんなには『よくやった』と言ってやりたい。負けていないのは、立派だ。尾道さんには頑張ってもらいたい」とねぎらった。涙が止まらない李主将は「朝高らしいラグビーはできた。抽選負けで終わったけど、花園で戦って3年間の集大成は見せられたと思う」と最後は涙をぬぐって胸を張った。