ボート男子で4大会連続五輪出場の武田大作(38=ダイキ)が、ロンドン五輪予選に出場するための軽量級ダブルスカル代表最終選考会(昨年11月)で補欠となった結果を不服として、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に仲裁を申し立て、3日、都内で会見した。6人が参加した選考会ではペアを変えながら計10レースが競われ、上位2人が代表に選ばれた。武田は2、3位が小差のため行われたプレーオフで2本とも1位となったが、補欠(3位)となった。「(事前に)タイムで選ぶと最初に説明があったにもかかわらず、最後に(方法が)変更され、納得できない」と日本ボート協会に再考を求めた。

 同協会の平岡副会長は同日に会見し「選考会の要領には『結果をもとに選考』と書いてある。タイムを分析した結果です。タイムだけの判断ではない」と述べた。来週中にJSAAからの申し入れを応諾する見込み。武田は「早い段階で決着して本当に強い人が(予選に)行くのが希望」と話した。