ロンドン五輪のボート代表5人が19日、都内で会見した。軽量級男子ダブルスカルで再レースとなった代表選考を勝ち抜いて五輪5度目の武田大作(38=ダイキ)と同3度目の浦和重(36=NTT東日本)組に、専属コーチとまだ契約できていない事態が明らかになった。

 代表落ち→選考仲裁→選考再レース→逆転日本代表と、曲折の末に五輪代表になった武田、浦組に問題が浮上した。会見で武田が「コーチ不在で2人でやっている」と明かした。希望を協会に伝えているが「『早急』という言葉を4月下旬から言われている。この時期に決まっていないのが問題。イタリア合宿(28日から)には来てほしい」と武田。浦も「第三者の目がないので(調整は)遅れている」と訴えた。

 相良強化委員長は「(希望コーチには)契約先が多く、条件面で折り合っていない。早急に環境づくりをしたい」と説明。五輪登録は仲裁で武田と対立した阿部ヘッドコーチと女子担当の岩月コーチだが「1人加える」と明言した。