<全国高校バスケット選抜優勝大会:聖カタリナ女71-64札幌山の手>◇第3日◇25日◇女子3回戦◇東京体育館

 札幌山の手(北海道)は高校総体3位の聖カタリナ女(愛媛)に敗れ、8強進出はならなかった。第3クオーター(Q)までに最大16点離れた差を牧野里衣子(3年)の4本の3ポイントなどで猛追。第4Q残り2分17秒で3点差まで追い上げたが、ラスト5秒で7点差にされると、札幌山の手の水色ユニホームに涙が落ちた。

 「出番が来たら、絶対に決めたいと思っていた」と牧野はいう。全国大会初陣だった2年前の総体、9本放った3点シュート全て外した。同じ本数を放ったこの日は4本決めてチームを鼓舞したが、あと1歩届かなかった。「次の世代は山の手らしいバスケで勝ってほしい」。無念の思いは、後輩に託した。

 3年生15人はチームを去るが、来季はU-18日本代表の栗林未和(1年)ら楽しみな素材が残る。上島正光コーチ(71)が「100歳までやる」と言えば、石田修務監督(73)は「2人合わせて200歳超えだ」と返した。札幌山の手の挑戦は、今日26日から次章となる。