<全国高校バスケット選抜優勝大会:明成121-76山形南>◇第4日◇26日◇男子3回戦◇東京体育館

 連覇を狙う明成(宮城)は、山形南との東北対決に圧勝した。レフティーシューター三上侑希(2年)が3Pと2Pを各8本沈め、計41得点をたたき出す活躍。点差の離れた第4クオーター終盤にも1人で6連続ゴールを決めるなど手を緩めず攻めきった。「前日の初戦は全然だめで何も出来なかった分、自分の仕事ができてよかった」と冷静に振り返った。

 「あの2人よりはシュートに自信はあります」。北海道から「明成で日本一になりたい」とやってきた。同じ年のU-17日本代表C八村塁、PG納見悠仁(ともに2年)から刺激を受け「自分も頑張ろう」とシュートを磨いてきた。毎日納得いくまでひたすら打ち続け、佐藤久夫監督(65)も「うちのすごいやつ」と信頼するまでに成長した。

 次戦は帝京長岡(新潟)と対戦する。だが三上は、八村と納見を欠いて敗れた今夏総体決勝の相手、福岡大大濠との決勝再戦を見据え「あの時はとても悔しかったのでリベンジしたい」と話す。磨き上げた左手を武器に、決戦の日まで着実に勝ち上がっていく。