全国高校ラグビーは今日7日、決勝が大阪・花園ラグビー場で行われる。3年ぶり5度目の優勝を狙う東福岡は6日、大阪府内で軽めの調整で疲労回復に努め、御所実(奈良)戦に備えた。福岡市はラグビーの19年W杯日本大会の開催地に立候補しており、同校Vは好アピールにつながる。地元の盛り上がりにひと役買うつもりだ。

 アジア初のW杯開催地決定へひと役買うぞ!

 優勝候補NO・1の東福岡は決勝へ準備万端だ。就任3年目の藤田雄一郎監督(42)は約1時間の軽めの調整を終え、「(御所実は)どんどん仕上がってきている。いいチーム」と警戒しつつ、「準備はできた。優勝を狙っている」と気合を込めた。昨春の選抜大会、昨夏の7人制に次ぐ「3冠」取りへ自信をのぞかせた。

 一方、19年W杯日本大会の開催自治体に立候補している福岡市も東福岡の3年ぶり5度目の優勝に期待を寄せている。小学校のクラブチームからトップリーグの存在までラグビーが盛んな地方都市をW杯組織委員会にアピールした。現在も招致を実現させるための署名活動が行われ盛り上がりを見せている。今月中には同委員会が環境面などの視察に訪れる予定で同校の優勝となれば招致活動の追い風になるのは間違いない。

 招致委員会の事務局を置く市民局スポーツ事業課の担当者は「福岡市はラグビーが盛んな地域ですし(東福岡の優勝で)アピールがしやすくなる。追い風になる。応援させていただいています」と熱く語った。優勝すれば、同市は同校への5度目となる市民スポーツ賞の授与も検討するという。「ヒガシ」の進撃に、福岡の街がさらに活気づく。【菊川光一】

 ◆W杯の立候補地

 福岡市はJリーグの試合も行われているレベルファイブスタジアムを会場に立候補。その他、札幌市、東京都、大阪府・東大阪市の共同、神戸市など15の自治体が招致活動を行う。視察などを経て3月に10~12カ所が正式決定される。