<高校ラグビー:大分舞鶴22-12青森北>◇1日◇3回戦◇花園

 青森北は12-22で大分舞鶴とのBシード校対決に敗れ、2年連続の3回戦敗退となった。

 実力の差だった。青森北が試合前日、入念に練習したラックからのディフェンスの成果は出た。トライまであとボール1つ分のところまで、相手FW陣に押し込まれても、懸命に防いだ。しかし、展開されると、BKの切れ味に対応できず、前半18分に先制トライを許した。この試合を象徴するシーンだった。

 ハーフ陣のキックミスも目立った。山崎久造監督(58)は「(全国の舞台で)勝つには、強い闘争心と冷静な判断ができるハーフが必要」と分析。「FWに固執せず、小笠原などのBKに展開してもよかった」とも話した。

 目標の4強どころか、6年ぶりの8強進出も逃した。だが、フランカー藤田哲啓主将(3年)は「3年間で1番、まとまってやれた試合」と敗戦にも晴れやかな表情だった。チームは2日、激闘を演じた花園を離れ、青森への帰路についた。【三須一紀】