全国高校ラグビー大会(27日開幕、大阪・花園ラグビー場)の組み合わせ抽選会が1日、大阪市内で行われ、79大会ぶり6度目出場の早実(東京第1)が「同宿対決」に驚きを見せた。

途中で大会の中断があったため、最長ブランクとなる82年ぶりの出場は1回戦(28日)で名護(沖縄)と対戦。両校は大会期間中に宿泊する大阪市内のホテルが同じで、ホテル関係者も「当たらないといいね」と言っていたところ、初戦でまさかの激突となった。

高校日本代表候補のNO8相良昌彦主将(3年)は「年を越して3回戦に行くことが目標です。とにかく勝ちたい」とキッパリ。現早大監督で、早大学院(東京)時代に花園へ出場している父の南海夫(なみお)氏からは「俺が出たときは、出たことに満足して、すぐに負けた。出ることに満足せず、勝つまでしっかり準備しろよ」と声をかけられたという。

早実と名護は一昨年度に練習試合で対戦し、早実が勝利。早大と20数年の交流がある、名護のNO8屋部謙仁(やぶ・けんと)主将(3年)は「早実さんはノーシードの中で一番、シードに近いと思っている。チャレンジャーとして戦いたい」と意気込んだ。

勝利した方は30日の2回戦で、Bシードの流通経大柏(千葉)とぶつかる。