規格外の男が、初のW杯に挑む。日本ラグビー協会は18日、W杯フランス大会(9月8日開幕)に臨む日本代表の追加登録メンバーを発表。今月2日に左足首を捻挫し、調整が遅れていたロックのワーナー・ディアンズ(BL東京)の名がアナウンスされた。

代表最年少の21歳、チーム内で最高身長の202センチ。「自分の身長を生かして、空中戦は負けたくない」と意気込みを口にした。ニュージーランド出身。「国を背負って、自分の国じゃないけど、高校から来て、いろんな人に助けてもらって、いろんなチャンスをもらって、桜を着ることはすごくうれしい」と喜んだ。

現在もリハビリの途中。W杯前、最後の強化試合となる26日イタリア戦は欠場の見通しで、来週から練習を再開する見込みだという。「(W杯初戦となる9月10日)チリ戦に間に合いたいな。イタリア戦は厳しいかもしれない。フラストレーションはないけど、早く試合に出たい」と話した。故障の影響で、国内5連戦は欠場。ぶっつけ本番でW杯に挑む。「不安はちょっとありますけど、けがの事は不安ですけど、試合に対しての不安は自分の仕事をやっていくだけ。問題ないと思います」とうなずいた。

ディアンズは、その恵まれた体格を生かしタックルの強さと、俊敏なフットワークが持ち味。父グラントさんの日本でのラグビーコーチ就任に伴い、ニュージーランドから14歳の時に来日。千葉の流通経大柏高校で活躍し、高校卒業後に日本代表に選出された。昨秋のニュージーランド代表とのテストマッチでは、トライを決めるなど攻守両面でチームへの貢献が期待される。

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