日本相撲協会は31日、元十両千代桜(24=九重)の引退を発表した。30日に引退届が提出された。日体大出身の千代桜は、昨年の秋場所で十両に昇進した。前相撲から所要8場所でのスピード出世となったが、十両2場所目の11年九州場所で、頸髄(けいずい)を損傷し、10日目から休場。そのまま土俵に戻ることなく、引退となった。師匠の九重親方(元横綱千代の富士)は「こういう結果になって残念。まだまだ体も技術も鍛えていく時だったが、本人の意思は固く、断念せざるを得なかった」と説明した。