<バレーボール:全国高校選抜優勝大会・古川学園3-1市船橋>◇6日目◇25日◇男女準決勝◇東京・国立代々木第1体育館

 女子の古川学園(宮城)が3-1で市船橋(千葉)を下し、2年連続8度目の決勝進出を決めた。レフト佐々木美麗が両軍最多の17得点。双子の姉のライト大野果歩も14得点と、両翼の1年生アタッカーが活躍。昨年はストレート負けした、東九州龍谷(大分)との決勝へ駒を進めた。やはり双子の西堀健実、育実を擁して優勝した99年以来、10年ぶり5度目の全国頂点を狙う。

 準Vに泣いた屈辱のストレート負けから1年。雪辱を期す古川学園が、再びファイナルコートに勝ち上がった。準決勝の第1試合で連覇を狙う東九州龍谷が決勝進出を決め、選手たちは燃えた。立ち上がりから8連続得点。第2セットこそ終盤に逆転され今大会初めてセットを失ったが、選手たちは動じなかった。

 「ここまで苦しい場面がなかったので、決勝前に経験できて良かった。この1年、この日を待ち望んでいた」と岡崎典生監督(40)。日体大で同期だった相原昇監督(40)率いる東九州龍谷との、2年連続の“同門決勝対決”を見据えた。

 それぞれ、前身の古川商と扇城時代を含め、東九州龍谷には過去3戦全敗。だが岡崎監督は「今年は高さもスピードも負けてない。去年は気迫が足りなかった。やることは、やり尽くした。選手たちを信じている」と自信を示した。

 狙うは双子の西堀姉妹を擁して高校3冠を達成した「チェリーガールズ」以来の全国制覇だ。今年も大野果歩と妹のセンター果奈の双子姉妹がいるだけに、験がいい。レフト池田智美主将(2年)は「去年の悔しさは忘れない。1年間やってきたことをぶつけたい」と、03年の校名変更後初の全国タイトル獲得に意欲を見せた。【佐々木雄高】