<世界バレー2010女子:中国3-1キューバ>◇9-12位決定戦◇13日◇東京体育館

 キューバは第1セット、サーブとブロックで中国を圧倒したが第2セット以降サーブレシーブを崩され、劣勢を余儀なくされ敗れた。

 伝統的に2セッター制を採用し、今大会もクレヘルとシリエの2人が対角に入り後衛ではセッター、前衛ではスパイカーをこなす。2セッター制についてガラ監督は「キューバの選手はスパイクが得意なので、その得意な部分を生かそうとしている。セッターを中心にチームを作るのではなく、まずスパイカーを育成し、全員の攻撃力を生かしながら、トスを上げる選手を作る」と話す。常に前衛に3人のスパイカーがいて、それに加えてバックアタックもあるため、攻撃力は抜群だ。

 ただ、今大会はサーブレシーブに不安を抱えており、攻撃力を十分生かせない試合も多い。現代バレーで上位に食い込むために、攻守のバランスのよさが課題となっている。