その昔「GO! GO! 掛布」という曲がありまして。ある年代以上の方は知っておられると思いますが勇壮かつ哀愁ある演歌調で阪神の4番打者だった「若トラ掛布」を歌い上げています。

 なにしろ掛布氏が「若トラ」ですから時代が分かろうかというもの。最近はユーチューブなんて便利なものがあって、知らない若い方は調べていただければいいと思うのですが…。

 この中の効果音で「掛布コール」が聞けます。昔、テレビで阪神戦を見ていたときにおっさん連中がこれをやってたな~と思うのですが、なんとこれを生で聞く機会がありました。

 掛布氏の現役時代、私は小学校から中学生ぐらい。甲子園球場に行く機会もお小遣いもなく、生で見たことはなかった。当然「掛布コール」も生では聞いたことはありません。

 ところが役得というか、なんというか。「掛布コール」を生で聞けてしまったのです。連休中に甲子園球場で行われたウエスタン・リーグ阪神-広島の3連戦は連日、1万人を越える観客が押し掛けました。

 すでに報道されているので詳しくは書きませんが、とにかく掛布2軍監督の人気はすごい。特に2戦目、勝った試合でヒーローインタビューにこたえたヘイグに呼ばれるような形でベンチを出ると本当に「掛布コール」が巻き起こった。

 それを聞いたときの、うれしいような恥ずかしいような感覚。なんで私が恥ずかしがるのか、とも思いますが、時空を超えた不思議な気分になりました。

 実際にファンの方々も似たような思いなのでしょう。功労者の末路が妙に悲しいことが多い阪神球団、いろいろと理由があるのでしょう、掛布氏は1軍監督にはなっていません。

 これは外野からどうこういう問題ではないだろうけれど、ファンの間には何かがたまっているのでしょう。それが2軍とはいえ、監督として甲子園に戻ってきた掛布氏の姿に爆発して、こういう盛り上がりになったのだと思います。

 同時に1軍とは違う味わいで2軍が盛り上がるという、ある意味、新鮮な味わいを感じて楽しいなと思います。

 さて、甲子園で掛布氏が指揮を執る次の試合は6月第2週の週末、なんとファーム交流戦の「阪神-巨人戦」が予定されています。どういう盛り上がりになるのか。今から楽しみです。