毎日暑いし、阪神は負けが込んでいるし、関西人としてはスカッとしない、というかもっと言えばイライラするのであります。

 そんなときに「おやおや」と思ってしまいました。7月の27、28日に巨人が京セラドーム大阪で主催試合をする。巨人が東京ドーム以外の地方で試合をするのはめずらしくないし、前身の大阪ドーム時代の約20年前からやっているので、まさにいまさらなのではありますが、いつも、なんだかな~とは思うのです。

 親会社の存在を言うまでもなく、全国区人気を持ち、関西にもファンの多い巨人が東京以外で主催試合をするのは、それなりの戦略があるのでしょう。

 もちろん、どこがどこで主催しても本拠地球団に了承を取れば問題はありません。批判されることではないことは念のために言っておきますが、まあ、なんというか関西を「地方」と言われると妙に腹立たしく感じる側面もあって、モヤモヤしてしまうのですね。

 さらに「おやおや」と思うのが京セラドーム大阪を本拠地にするオリックスはこの時期に大阪にいて、26日は京セラドーム大阪、27、28の2日間は神戸でロッテと戦うわけです。

 もっと言えば阪神も26日からは甲子園球場でヤクルト3連戦。まとめれば、この27、28の両日はプロ野球公式戦が3カード、関西で行われることになります。

 オリックスも阪神も関西にいて、そんなときにわざわざ巨人が大阪主催かいな。もはや、ほとんど言い掛かりのような類の雑談をオリックス関係者としてしまいました。

 「京セラドーム大阪はコンサートなどのイベントに貸し出しています。巨人さんの興行もその1つ。それにオリックスは年間15試合は神戸で試合をすることをファンに約束しているので、そのタイミングだったということですね」

 関係者はそういう話をしてくれました。ただこうも正直に付け加えました。

 「確かにウチがこっちにいないときの方がベストとは思います。そこはじくじたるものがないわけでもありませんが、日程のことなので…」

 とりあえず関西在住の野球ファンは選択肢が増えてありがたいというところでしょうか。

 さて巨人の相手はどこかといえば首位の広島。広島はその前後のカードがマツダスタジアムなので、東京に行くよりは体がラク。26日は岐阜ですが。ひょっとして一番ラッキーなのは広島だったりして。これも25年ぶりVへ向けての運か?