ノーシードから甲子園を狙う、昨秋県大会準優勝の松戸国際が、プロ注目の右腕・植谷翔磨投手(3年)の好投でCシード校を破った。

 植谷は0-1と1点を追う4回から2番手で登板。最速142キロの速球とキレのある高速スライダーで、5回の3者三振を含む計8奪三振。6回5安打無失点とエースの役割を果たした。

 打線も植谷が引き寄せた流れに乗った。同点の7回、2者連続のスクイズで勝ち越し。8回にも1点を加え、試合を決めた。

 植谷は「直球が走っていたので、スライダーも有効に使えた。自分よりチームの勝利がうれしいです」と喜んだ。

 市船橋時代にソフトバンク岩崎を指導した石井忠道監督(59)は「シード校に勝てて良かった。植谷も安定した投球を見せてくれた。これからも常にチャレンジャーとして戦いたい」と次を見据えた。