今春センバツに出場した東北のプロ注目左腕、萩野裕輔投手(3年)が地元の東北福祉大(仙台市)に進む方針であることが6日、分かった。宮城広瀬球場でこの日、東北-泉松陵戦を観戦。既に関係者と同大の練習を見学し、10月にはセレクションを受ける意向も明かした。今夏は県大会決勝で仙台育英に敗れ、2季連続の甲子園出場を果たせなかった最速143キロ左腕は「地元の大学でもっと力をつけたい」と話した。

 ただしプロ入りの希望はあり、高野連へのプロ志望届は提出期限となる10月15日まで考慮する。だが、この日までにプロ球団からの指名の話はないとみられ、家族も進学を勧めているだけに、54度のリーグ優勝を誇る地元の強豪チームへの入部が濃厚だ。練習見学した際に、仙台育英から同大に進んだ中根佑二投手(1年)の姿に「すごいオーラのある人ですよね」と感心を寄せるように、早くもチームの一員になったかのようだった。