東海大四(南北海道)のエース西嶋亮太投手(3年)は、2回戦を翌日に控えた18日、自身のスローカーブをめぐるネット上などでの論争について、動じることなく冷静に対応した。「気にしていない」とし「スローカーブは自分の投球スタイル。勝つためにやっていること。雰囲気次第では、次の試合でも投げることはあります」と口にした。

 14日の1回戦、九州国際大付戦で計測不能の超スローカーブを投げて注目を浴びる一方で、批判めいた意見にもさらされた。「相手に失礼」と学校には抗議の電話があり、一部では「高野連に厳重注意された」とのデマまで流れ、日下部憲和部長(62)が確認作業にあたるなどした。

 2回戦の山形中央戦へ向け、兵庫・西宮市内のブルペンで調整を完了した技巧派右腕は「1試合やって、体のキレや体調もいい。この感覚で、明日も投げたいですね」。周囲の声をシャットアウトし、自分のスタイルを貫く。