広島前田健太投手(27)が、広島では91年の川口和久以来、6年連続2桁勝利を記録した。

 1回先頭の鳥谷に右前打を浴びるも、無失点に抑えた。2番大和の打席で捕手の石原が盗塁を刺すと、三振と中飛で滑り出した。「いつもエンジンのかかりが遅いので、早め早めにしていこうと思った」。1回を3人で乗り切ると、2回以降は本来の投球。5回に迎えた1死一、二塁のピンチも、投手前の犠打を自ら好フィールディングで三塁へ送り、一塁に転送され併殺。無失点で8回まで投げ抜いた。

 球団史上4人目の6年連続2桁勝利に「続けられたのは良かった」と静かに喜んだ。