巨人は10日、東京・大手町の読売新聞東京本社で会見を行った。

 日本野球機構(NPB)の調査委員会は同日、野球賭博を行った福田聡志投手(32)、笠原将生投手(24)、松本竜也投手(22)の3選手を無期の失格処分とし、球団に対しても制裁金1000万円を科すことが妥当とする最終報告を行った。

 熊崎コミッショナーは調査委の最終報告を支持し、同様の処分をもって裁定とした。

 巨人側の会見では、冒頭、久保球団社長が「本日NPBの熊崎勝彦コミッショナーより当球団の福田聡志、笠原将生、松本竜也の3選手について無期失格の処分にすることの裁決がありました。これを受けまして当球団は3選手の契約を解除し、先ほど3選手に対して球団との契約を解除になったことを了承させました。プロ野球ファン、関係者の方に心からおわび申し上げます。大変申し訳ございませんでした」と謝罪。今後については「2度とこのようなことが起きないように再発防止と信頼回復に全力を尽くす所存でございます」と述べた。

 会見に同席した森田清司法務部長は3選手が契約解除を言い渡されたとき、立ち会ったことを明かし、様子を語った。「3人ともスーツ姿で、神妙な表情で報告を聞いていました。福田ですが、目に涙ぐんだ様子に見えた」と話した。

 福田は「軽はずみに興味本位で始めてしまった。その後もどうしても辞められなかった。手を出した甘さをとても後悔している。家族に対して大変申し訳ない。いまは家族が支えになっている。子供の相手をしているときだけが気が安らぐ」と言葉を詰まらせながら話していたという。

 笠原についても「原沢代表を含めていろんな人の人生をめちゃくちゃにしてしまい、償っても償いきれない思いを死ぬまで引きずるだろう」。松本も言葉少なに「自分なりに反省している。いろんな人に申し訳なく思っている。興味本位に手を出してしまった。いろんな人に迷惑をかけてすみませんでした」と話していたことも明かした。

 巨人は9日に、3選手との契約を解除する方針と今問題の責任を受け、原沢敦専務取締役代表(59)が辞任したことを公表している。